
治療の前日までに
- 治療前日までに患者様の肝機能、血小板数などをチェックし、治療の適応基準に当てはまることを確認します。
- 治療の前日までに担当医が超音波(エコー)検査を実施し、超音波で描出された腫瘍の部位が血管造影検査・CT・MRI検査等で検出されている部位と一致するかどうかを確認します。
- 患者様はラジオ波治療に関する説明を聞いて頂いたうえで治療承諾書に同意確認をして頂きます。
治療当日
- 原則として、午前中の治療の場合は朝食止め、午後の治療の場合は昼食止めとします。
- 治療前に排泄をすませ、上半身は病棟衣だけとします。
- 治療は処置室のベッドの上で行います。超音波診断装置を使用し、当日処置する腫瘍を描出し、腫瘍の位置と大きさなどを確認します。また、ラジオ波を流す為の、「対極板」と呼ばれる薄くて柔らかい板を、両大腿部前部に貼ります。(これを密着させる為に、男性は大腿部を剃毛する場合があります)
- まず、皮膚表面に局所麻酔を行います。
- 超音波で確認しながらラジオ波電極針を腫瘍に刺し、腫瘍を焼灼します。この時の痛みに対して予め鎮痛剤を使用します。
- 腫瘍の焼灼が完了したら、電極針を抜去し、治療は終了です。
治療後
- 患者様は治療が終わると病室でしばらく安静にして頂きます。原則として治療後4時間は絶対安静、その後は翌朝までベッド上安静とします。
- 病状・治療内容により飲水・食事をとって頂きます。
- 治療後の発熱や痛みがあれば解熱・鎮痛剤を使用します。
- 治療当日、翌日、翌々日は抗生物質を投与します。翌々日以降も発熱が持続する場合は抗生物質を継続して使用します。
- 治療翌日には血液検査や生化学検査などを実施します。
- 針を刺した部分の出血の危険は治療後数日間あるので、外出、外泊、退院はできません。
- 後日、血管造影やCT・MRI等で治療の結果を確認します。治療が不十分な場合は日を改めて追加治療します。
治療成績について知りたい
ラジオ波治療の歴史は浅いのですが、短期の治療成績を見る限りでは、小型の肝細胞癌の治療では肝切除に近い治療成績となっています。(表1参照)
| 治療法 |
1年 |
2年 |
3年 |
4年 |
5年 |
| 肝切除 |
98 |
94 |
91 |
85 |
79 |
| ★ラジオ波治療 |
99 |
96 |
89 |
82 |
72 |
(表1)3cm以内かつ3個以内の肝癌に対して行った治療後の生存率(%)
★虎の門病院1999年~2006年:236例からのデータ
監修
池田 健次先生
国家公務員共済組合連合会 虎の門病院 肝臓内科 部長
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