
まず何といっても効果的なのは「生活習慣の見直し」です。健康な人生を手に入れる基本だと思ってください。またかかりつけのお医者さんに相談することも同じくらい重要です。
血管が狭くなっている場合、血液を固まりにくくしなければなりません。血小板が付いたり血液の凝固をおさえる効果の高いクスリを使って、治療を行います。
| 種類 | 一般名 |
|---|---|
| 抗血小板製剤 | シロスタゾール |
| 塩酸チクロピジン | |
| イコサペント酸エチル | |
| 抗凝固剤 | ワルファリンカリウム |
症状によっては、つまった血管を広げる代わりに、別途、新しい血流の通路を作る方法をとることもあります。これが「バイパスグラフト術」です。つまっている箇所の上下に、ご本人の静脈の一部または人工血管を縫いつけて、新しい迂回路(バイパス)をつくります。これで血管は、つまった血管を通らずに、スムーズに流れます。この場合は全身麻酔を行います。
最近「インターベンション」といって、メスを使わずに治す方法が注目されています。たとえば血管のつまりの回復に「カテーテル」を使う治療法です。細くて柔らかくしなやかなチューブ(カテーテル)を、足の付け根あたりに開けた小さな穴から入れていきます。局所麻酔をかけるので痛みはありません。入院期間もたいていの場合は2~3日ですみます。
先端に小さなバルーン(風船)のついたカテーテルを使います。挿入時バルーンはしぼませておき、狭くなった血管に到達したらふくらませます。バルーンにより血管壁が押し広げられ、血流がスムーズになります。
ステントは金属製の小さなチューブ上の治療器具です。専用のカテーテルに小さく折り畳まれていて、治療が必要な箇所で広げ、血管内に埋め込みます。広がったステントが動脈壁をしっかり支え、血管を広く保持するので、血流がスムーズになります。
※バルーン術とステント術を組み合わせて行う場合もあります。
重松 宏教授
東京医科大学病院 血管外科
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